2018年9月6日3時7分、最大震度7の北海道胆振東部地震が発生しました。
私は震源地から200kmほど離れていたので家屋や室内の物損被害は何もありませんでしたが、地震直後に起こった停電が長引き、普段の災害への準備がどれほど重要なのかが身に沁みた次第です。
そこで、今回の地震で準備しておいて良かったもの、たまたま家にあって良かったもの、もっと準備しておけば良かったもの、などなど備忘録的に残しておきたいと思います。
これは、あくまで私の家でのことであり、これが季節が違ったりもっと温かい地方だったり、家族の人数が違っていたり、状況によって様々ですので、これをご覧になっている方は参考程度になさってくださいね。
目次
停電で困ることってこんなこと!
我が家はオール電化住宅です。つまり、どんな設備もすべて電気で動きます。(ちなみに水道が断水になることはありませんでした。)
・・・ということで、家の設備はほぼ使えませんでした。
ただ、トイレはちゃんと水タンク横にレバーが付いていて流せましたし、お風呂の蛇口も手動タイプだったので、水回りは大丈夫です。
停電のココがピンチ!だったけどこう乗り切った。
- IHコンロなので料理ができない。
→カセットガスコンロで料理をすることで解決!カセットガスも3本ほどストックがあった。 - 電気炊飯器なのでご飯が炊けない。
→冷凍庫に冷凍ご飯を何個もストックしていた。圧力鍋で加熱2分ちょっとだけでご飯を炊いていた。 - スマホの充電ができない。
→緊急省電力モードにして極力消費を抑えるのはもちろんのこと、どうしても足りなくなった場合はノートPCや車で充電。モバイルバッテリーも満充電だった。 - TVが見られないので情報収集が難しい。
→充電式のTVが1台あったので、時間を決めて見た。手回し式のラジオ(ライト付き)も活用して情報収集。 - 電話が通じない。
→スマホで連絡。実家は黒電話なので余裕で通話可能(ばあちゃん最強)。 - ネット(光回線)が通じない。
→しかたないからスマホキャリアの電波で。 - シャワーのお湯が沸かせない。
→オール電化住宅では夜間にタンクに溜まった水を電気の力で沸かすという仕様のため、その後しばらく冷めてしまうまではお湯あり。 - 夜は真っ暗!
→アロマキャンドルとキャンプ用のランタンが活躍。折角なので星を眺めると天の川がくっきりと美しかった。
これは家自体の困り事なのですが、実は我が家では何とかなっちゃっていました。
もともとサバイバル好きな家族がいたり、キャンプ用品も揃っていたので家族5人とわりと大所帯でしたが困ることはありませんでした。
停電時の冷蔵庫問題
冷蔵庫を開ける回数を極力減らして冷気の脱落を防ぐ、こと。
2日程度停電しましたが、冷蔵庫のものから順番に食べていき、冷凍庫から順に解凍と保冷を目的に冷蔵庫に食材を移し替え、ということで十分対応できました。
我が家では、毎週必ず安く買える肉を大量に購入する日があるのですが、ただちに使用しない肉は冷凍しておきます。その肉が冷凍庫に2パックほどあったこと、保冷剤も大量に冷凍庫に入っていたこと、冷凍ご飯が5~6個入っていたこと、など、様々な条件が良かったのだと思っています。
ちなみに実家では、冷蔵庫の開け閉めが多いことで夫婦喧嘩が勃発したそうで・・・^^;
友人宅ではあまり冷凍庫を活用しておらず、物が無さすぎて食材自身が保冷力を保てずに、全部ダメになったと連絡がありました。あまりスカスカすぎるとうまくいかないようですね。
他に家にあって良かったもの
- 圧力鍋
→加熱時間短縮、つまりカセットガス消費が少なくて済む。短時間でご飯も炊ける。 - レトルトカレー、インスタントラーメン、乾麺
- 水をストックしていた。
→飲料水にはできないが、床下にいつも水道水を入れたペットボトル(焼酎の4L)を6つくらい入れている。トイレ用などに使える。 - 災害用アルファ化米、パンの缶詰、災害用お菓子
→今回は使わなかったが、もし停電が続き食料調達が難しければ使用する。台所にある食料が尽きてもまだ災害用のがある、という安心感は大きい。 - バッテリー付きポータブルTV
→災害を意識して購入したわけではなく、たまたま台所用に小さなTVがほしかったから買っていた。ラッキー。 - 手回し式のランタン付きラジオ
→何かのオマケで貰ってたやつ。とっても役立った。うちのは1分回すと1時間はラジオが聞けた。 - 電池ストック
→いろいろ使える電池。うちでは電池アダプターで単3電池が大活躍。 - 各種ランタン
→家で使うなら周囲が明るくなるランタンタイプがおすすめ。手元を照らしたいときはヘッドランプ。 - カセットガスコンロ
→電気やガスが止まっても関係なく料理できる!
災害に向けて、もっと準備すべきだったこと
それでも、心配なことはあれこれありました。自分のために、そしてこれを見たどなたかのお役に立てるよう、ここにメモしておきます。
- カセットコンロのガスストック
→3つあったけど、もっと欲しかった。 - トイレットペーパー&ティッシュペーパー
→たまたまストックがあまりなかった。普段はもっとある。 - 生理用品
→まあまああったけど、もう少しあっても良い。人数によるけど。 - 紙皿・紙コップ
→水道が止まるかもと汲み置きしておいた水を使って、食器類を洗ったときに、とてもお水を使うんだとわかった。災害時は普通のお皿を使うよりも紙皿を使って捨てる方が、水の節約になる。 - モバイルバッテリー
→1つしか持ってないので、家族分あった方が便利。 - 電池ストック
→まあまああったけど、いつもよりも少なめなストックだった。 - 電池式ポータブル石油ストーブ
→オール電化住宅の我が家では、ストーブも電気だ。もしこれが真冬に起きていた地震&停電なら、暖房に対しての備えは何もなく、ただただ毛布や布団にくるまっている生活だったかもしれない。キャンプ用のストーブしか使えるものはない。 - 現金
→私はいろいろ支払いがあって手持ちの現金が少なかった!停電時はカードやスマホ払いができないので、普段から現金を家のどこかに置いておくのも手だ。 - 情報
→車は2台ともガソリンが8割入っていたので、我が家ではあまり心配はなかったが・・・。ガソリンスタンドに人が殺到して大変な様子だった。我が家ではたまたま食材ストックに心配がなかったが、停電がこれ以上長引いたり水がなかったりなどしたら、どこで購入できるのか、どこで給水できるのかなど、情報が錯綜して正しい情報を得るのが難しかった。Twitterを主に活用して様々な便利な情報を得られたが、ご多分に漏れずデマも多数流れていたし、取捨選択も難しかった。「停電はいつまでなのか、いつごろ復旧するのか」
「断水するのか、しないのか」
「スマホの電波は保つのか、保たないのか」といった、生活に直結する内容が不明で、そこが最も不安だった。
- 学校情報
→公立、国立、私立の学校で対応が異なり、ある学校は登校、ある学校は臨時休校などと統一しておらず、同じ家庭内でも一方では「家族全員一緒にいてください」という指示、一方では「登校です」という指示で、混乱している人が多くいた。公共交通機関もすべて止まっていて、信号機も停電で動いておらず、多数の事故が起きている中、私立の高校は生徒の安全面を考慮せずに登校させようとしていた。(結局は、批判が相次いだのか臨時休校となっていたが。)自治体の要請で、一斉休校にすることはできないのだろうか。私立高校の営業妨害的なことになってしまうのだろうか。勉強不足でわからないけど・・・。
実際災害にあってみないとわからないことだらけ
百聞は一見に如かずとは言いますが、本当にそうだなと改めて感じた次第。
今回の経験を元に、より一層準備をしておこうと強く思いました。
まずは節電!